(3)トレーニング7種
中心軸整体では、トレーニングを七つに分けて、目的を明確にして行います。
①揺動運動(全揺動運動は60〜70%の余裕のある可動範囲で行います)
・拘束で固まった組織を回復する
・股間節・肩甲関節体を分離解放する
・全身の関節を揺れる状態にする
②運動機能回復トレーニング
拘束部位は運動時に感覚がにぶく動かず、他の部位が代償して動くようになっています。そのため、長年代償して動いてきた部位には「間違った動き」が身体に染み付いているので、動きの認識修正が必要になります。また、長年使われずにきた本来使うべき部位は、筋肉が萎縮し、動き方がわからなくなっているので、動きの再教育が必要です。
全身をくまなく動かすトレーニングで、動的ストレッチに分類されます。中心軸整体では「中心体操」がこのトレーニングに該当します。
③胴体一体化トレーニング
動きの中でも生理的湾曲を維持するトレーニングです。
④正座、しゃがみ、歩き、階段等の日常所作トレーニング
日々の、生活自体がトレーニングになる日常所作を身に着けます。身に付くことで①②③のトレーニングが日常生活の中で行われるようになります。
⑤強化系トレーニング
②③④の回数を増やしたり、負荷を上げて行うトレーニングです。せっかく割れた腹筋を作っても、座位姿勢が保てない、足を組まずにいられない様では意味がありません。
ストレッチ同様に、筋トレも日常所作や姿勢維持等の目的が明確でない場合、見直す必要があります。本書にある立ち上がり方や座り方などの日常所作が、スムーズに出来ない、座り姿勢を維持していられないなどの状態にある場合、補助として別途必要な強化系トレーニングを提案します。
⑥有酸素運動
心肺機能をさらに向上させる運動です。一般的なランニング、水泳等です。
⑦より高度な動きを必要とする人のためのトレーニング