「頭部中心のズレによる、姿勢・目線・印象の違い」その1
下の二人のイラストは、
頭部中心ズレという歪みに対し、
それぞれに対応した結果、生じている姿勢状態です。
左は頭部前出、骨盤後傾タイプ
右は顎上がり、骨盤前傾タイプ
大きく分けると大体、両者に分かれますが、
右の場合、座位姿勢では、左の状態になります。
これは、構造的にそうならざるをえない理由が
あるのですが、長くなるのでここでは省略します。
*詳細は
構造的に正しい姿勢 構造的に正しい身体の使い方 理論編
をご覧下さい。
右の骨盤前傾、全体的な反り返りタイプは
身体の柔らかい女性に多いのですが、
まだ男女の性差の少ない成長期では
男女ともに右タイプが多く見られます。
男性の場合、身体がしっかりしてくると
背骨を反らすことが難しくなり、
左姿勢の方向が定着してくることがほとんどです。
しかし、近年、社会背景の変化からか
動作においての男女の違いが少なくなったせいなのか、
男性でも、右タイプが増えています。
この二つのタイプ、単純に、その印象から
左は「元気がない、話しを聞いていない、
やる気がない」と思われやすく、
右は「活発で話しを聞いている、やる気がある」
と、思われる傾向にあります。
実際、本当にそういう時もあるとは思いますが、
冒頭に書いた、
頭部中心ズレという歪みに対し、
それぞれに対応した結果、
生じている姿勢状態が、
本人的には、
普通にしているつもりでも
周囲には違った写り方となっている
ことがあります。
赤ちゃん、子供達の調整をしていると
調整直後の笑みがこぼれる様子、
見開いた目、生き生きしたその表情から
本人にも分からないだけで、
実際はかなりしんどい状態だったんだなぁ
と思うことがよくあります。
また、左のうつむき加減な子の場合、
目を合わせようとしたり、
真剣な眼差しをすると、上目使いになる
その角度から「睨んでいる」
と誤解される事があります。
右の顎上がりの子の場合、
明るく素直な印象にありますが、
顎上がりと下目線で筋肉が定着してくると
大きくなってきた時、
見下したような印象へ
となっていく事があります。
どちらにせよ、目の動き、筋肉の偏りが
生じやすい状態です。
そこに、各自の生活環境、
心身共に過ごしてきた活動内容による
違いが現状の姿、形、動きなどとなっています。
頭部中心のズレのない姿勢
頭部中心ズレを少なくしながら
成長を促す方法が
骨格細分化調整法です。