個別指導「腕の重さ、振れる腕」(Tさん30代男性 野球、自転車)
前回、腕の使いの偏りが判明したTさん。
長年そのような使い方となってしまう筋肉状態で過ごしてきているので、やみくもに動きの修正をしても成果は上がりません。このような場合、別の角度から出来ない動きに関連しそうな部位の運動になる動きを行います。
→腕を重力にまかせて落とす
「腕が落ちる」イメージ、ドスン、ドスン、ドスン。
腕の使い方に入ってからは「む、む、難しい」の連発だったTさん、この動きがヒットだった様子で「これは感じられます!感覚がある!」「肩甲骨辺りまで振動というか、重さを感じます!」
→胴体と肩甲関節体を分離させる「まとい運動」
腕で振るのと、身体の中心から振られる腕の違いを繰り返し感じ、違いを明確にしていきました。
→「腕の重さ」と「振る」という感覚を濃くしたところで、正拳突きの体験。
初めての突きにTさん「野球のピッチングと似てるんですね」
野球と空手、違う競技ですが、どちらも振れる腕が必要な競技です。
振れる腕と、どんな動きにもブレることなく対応出来る柔軟で安定した胴体、それを支える股関節、脚。これらは生理的湾曲を保った姿勢で立てること、歩けること、座れること、日常動作がよりよく出来ているほど、より大きな負荷のかかる様々な競技での違いが出てきます。
構造的に正しい姿勢、身体の使い方の個別指導は、生理的湾曲の獲得、質の向上がベースにあります。スポーツに限らず、立つ、歩く、座る、日常動作を含む全ての運動の目的を生理的湾曲の完成、維持として行うと、歳をとっても姿勢力が強化されていきます。